【1月17日 AFP】15NFLは16日、ナショナル・カンファレンス(NFC)の準決勝が行われ、アリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)がオーバータイムの末、26-20でグリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)を下し、決勝進出を決めた。

 NFL史上最も劇的な結末の一つに数えられる形で延長戦を制したカーディナルスは、17日に行われるもう1試合の準決勝で対戦するカロライナ・パンサーズ(Carolina Panthers)とシアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)の勝者と、第50回スーパーボウル(Super Bowl 50)の出場権を懸けて争う。

 見事なプレーが続出して一進一退の攻防が続くなか、20-20で迎えた延長戦開始1分、カーディナルスはQBカーソン・パーマー(Carson Palmer)がスクランブルに出ると、フリーになっていたWRラリー・フィッツジェラルド(Larry Fitzgerald)へパスを通し75ヤードを前進。すると、パーマーは5ヤードの「ショベルパス」でフィッツジェラルドにタッチダウンパスを通し、試合に終止符を打った。

 しかし、その直前にはパッカーズが2度の見事なプレーを披露して、試合をオーバータイムに持ち込んでいた。

 試合終了が迫るなか13-20とリードされていたパッカーズは、フォースダウンで20ヤードを残していたが、QBアーロン・ロジャース(Aaron Rodgers)が投じたロングパスをジェフ・ジャニス(Jeff Janis)がキャッチして60ヤードを獲得し、わずかな希望を残した。

 この試合を前にキャリア通算でパスレシーブがわずか4度だったジャニスは、直後に再び奇跡的なキャッチでチームを同点に導いた。ロジャースが必死の思いでエンドゾーンへ向けてパスを投じると、カーディナルスの2人がカバーしていたもののジャニスがジャンプしながらボールをつかみ取り、試合時間が無くなるなかでタッチダウンを決めた。

 パッカーズは、続くエクストラポイントのキックをメイソン・クロスビー(Mason Crosby)が蹴り込み、同点に追い付いた。

 オーバータイム前にはコイントスのやり直しが起き、この結果攻撃権を手にしたカーディナルスがロジャースの起こした奇跡をかき消した。

 パーマーは、3本のタッチダウンパスを含む41本中25本のパスを通して349ヤードを獲得。一方のロジャースは、タッチダウンパスを2本成功させるなど、44本中24本のパスを通して261ヤードを記録した。(c)AFP