【1月17日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)で、通算5回のNBAファイナル制覇を経験しているロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)が16日、今夏のリオデジャネイロ五輪には出場せず、レイカーズのシーズン最終戦を引退試合にしたいと表明した。

 37歳のブライアントは、NBAデビューから20年目となる今季限りで引退することを明言していた。

 昨年12月、再び五輪に出場できれば「有終の美」を飾れるとしていたブライアントだが、それは実現しそうにないという。

 16日、敵地ソルトレークシティー(Salt Lake City)でユタ・ジャズ(Utah Jazz)との試合を控えたブライアントは、「最終戦のとき、これが最後、これで引退すると言えたら、母国のためにプレーするのと同じくらい素敵なことじゃないかと思う」とコメントした。

「舞台を去ってから『すぐに戻るから、ちょっと待ってて』と言うのとは違うんだ」

「分かるかな?レイカーズのユニホームで最後の試合を戦って、(五輪に出場する)選手に遠くから声援を送ることができたら、それは素晴らしいことだと思わないかい」

 ブライアントの引退試合は、4月13日に本拠地ステープルズ・センター(Staples Center)で予定されているジャズ戦になるとみられる。

 ブライアントは米国代表として、2008年の北京五輪と2012年のロンドン五輪で金メダルを獲得した経験を持つものの、次の五輪では後進に道を譲りたいと話している。

「引退を発表してから、(若手の)選手たちを違う視点から見られるようになった。そしてこう結論づけた。彼らは未来のバスケットボールを担う選手たちだとね」

「彼らは、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)でスポットライトを浴びるべき選手たちだ。彼らの試合こそ、観戦して応援すべきものだ。彼らは、ファンにバスケットボールの将来を見せてくれる存在なんだ」

(c)AFP