■いら立ちを募らせたチェルシー

 ピューリス監督はこの試合で守備陣にセンターバック4人を起用し、チームに対して明確なメッセージを送ったが、開始2分でジョニー・エヴァンズ(Jonny Evans)がジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)に突破されるなど、チェルシーが序盤にみせた闘志を鈍らせるには不十分だった。

 切れのある動きで攻撃を仕掛け、前半にはいくつかチャンスを作ったコスタだが、アスピリクエタに先制を許したWBAが立ち直りをみせると、チームがいら立ちを募らせるにつれ、今季の前半戦にみせていたような短気を露呈した。

 それでもコスタは、序盤から攻撃の中心的な役割を果たした。前半20分、コスタが胸で受けたボールがウィリアン(Willian Borges da Silva)を経由して右サイドのブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)に渡ると、イヴァノヴィッチのクロスからアスピリクエタがゴールを決めた。

 対するWBAは、クレイグ・ドーソン(Craig Dawson)とジェームス・マクリーン(James McClean)がGKティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)と競り合うなど、チェルシーを空中戦で脅かしていた。

 しかし、WBAが同点に追いつく大きな要因になったのは、WBAの闘志と深い位置でチェルシーを追い詰めたプレッシャーだった。ダレン・フレッチャー(Darren Fletcher)が決死のプレーでペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)のミスを誘発すると、ガードナーが見事なシュートを決めた。

 迎えた後半、チェルシーはギアを上げると、同28分にはウィリアンの低いクロスがマコーリーのオウンゴールを誘い、勝ち越しに成功した。しかし、時間が進むにつれて試合の緊張感が増していくなか、WBAはマクリーンの得点で引き分けに持ち込んだ。(c)AFP/Ian Winrow