ブルンジ人記者に仏外交報道賞、外国人初
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【1月13日 AFP】フランス通信(AFP)とフランスのラジオ局RFIの特派員であるブルンジ人ジャーナリスト、エスドラ・ヌディクマナ(Esdras Ndikumana)氏(54)がこのほど、混乱の続くブルンジでの取材活動が評価され、2015年のフランス外交報道賞を授与された。同賞に外国人が選ばれたのは初めて。
ヌディクマナ氏は昨年、アフリカ中部ブルンジからの脱出を余儀なくされ、ケニアに退避した。フランスのローラン・ファビウス(Laurent Fabius)外相は11日に行われた授賞式の席上、ヌディクマナ氏の「伝えようという勇気と意思」を授賞理由に挙げた。
同氏は2001年からAFPの、2002年からRFIの特派員としてブルンジで取材活動を行ってきたが、昨年8月2日に首都ブジュンブラ(Bujumbura)で将軍が暗殺された際、現場で写真を撮っていたところ治安当局に逮捕された。2時間ほどの拘束中に背中や足などを激しく殴打され、入院。これを機に国外へ脱出した。
ヌディクマナ氏は授賞式で、この賞を同僚たちに捧げると表明。その上で「ブルンジはかつてアフリカでも有数の報道がしやすい国だったが、現在の政治危機によってその状況は崩れ去ってしまった。フリージャーナリストの8割がブルンジを離れ、報道の自由は完全に制限されている」と危機感を示した。
ブルンジは昨年4月末、ピエール・ヌクルンジザ(Pierre Nkurunziza)大統領が3選出馬を表明したことに対し、野党勢力が憲法や2006年に内戦を終結させた和平合意に違反するとして抗議、政治危機に突入した。
7月に大統領が再選されて以来混乱に拍車がかかり、双方の政治家の暗殺や警察に対する襲撃、裁判の手続きを無視した即決の処刑が横行している。(c)AFP