【1月10日 AFP】メキシコの刑務所から昨年7月に脱獄し逃亡していた麻薬王「エル・チャポ(El Chapo)」ことホアキン・グスマン(Joaquin Guzman)受刑者(58)の拘束に、米俳優ショーン・ペン(Sean Penn)さんが同受刑者に行った3か月前のインタビューが一役買っていたことがわかった。米誌ローリング・ストーン(Rolling Stone)が9日、報じた。

 同誌は、昨年の10月2日にペンさんが、口ひげを生やし青いシャツを着たグスマン受刑者と握手する写真を公開した。ペンさんは、メキシコのジャングル内の開けた場所で会った際、グスマン受刑者はペンさんをハグし、それから7時間にわたって面会したことや、その後も、電話やビデオによるインタビューがあったと書いている。

「私は、ヘロインやコカイン、マリフアナ(乾燥大麻)などを世界中の誰よりも多く供給する」と、同受刑者はテキーラを飲みながら、犯罪への関与を認める驚くべき話をペンさんにしたという。

 メキシコ検事当局者はAFPに対し、当局は「この面会について承知している」とし、これが最重要指名手配者のグスマン受刑者を故郷の北西部シナロア(Sinaloa)州で8日に拘束する一助となったと語った。(c)AFP/Laurent THOMET