【1月8日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は7日、前田健太(Kenta Maeda)投手と8年総額2500万ドル(約29億5000万円)の契約を結んだ。

 前田は健康を維持し続けて今後の8シーズンで毎年開幕1軍入りを果たし、年間200イニングを投げ、32試合以上に先発登板すれば、インセンティブを含めた最大1億620万ドル(約125億円)を手にできる。

 ドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)で行われた入団会見に臨んだ27歳の右腕には、身体検査でイレギュラーな点があったというものの、球団側は詳細を明らかにしていない。

 前田は過去の肘の問題については認めたものの、「不安はまったくないです。ゼロです」とシーズンを通してピッチングが可能だと語った。

 ドジャースのアンドリュー・フリードマン(Andrew Friedman)野球運営部門社長は、球団側も前田が健康で、新シーズンはチームに貢献してくれると自信を持っていると語ったが、その一方で将来前田が肘の手術を必要とする可能性は、「契約の長さと形態からも織り込み済み」だと明かした。

 前田はプロ野球の広島東洋カープ(Hiroshima Toyo Carp)で通算97勝67敗、防御率2.39を記録している。昨季は、15勝8敗、防御率2.09、175奪三振などの成績で、2度目の沢村賞に輝いた。

 ドジャースがカープ側に2000万ドル(約24億円)の譲渡金を支払わなければならないことも、長期契約の一つの理由となっている。(c)AFP