【1月6日 AFP】テニス、男女混合国別対抗戦の第28回ホップマンカップ(Hopman Cup XXVIII)は5日、3日目が行われたが、米国チームでは、世界1位のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)が試合途中で棄権し、そのまま0-3でオーストラリア・ゴールド(Australia Gold)に敗れた。

 セレーナは、女子シングルスでオーストラリア・ゴールドのジャーミラ・ウルフ(Jarmila Wolfe、旧姓:ガイドソバ)と対戦したが、5-7、1-2の場面で左ひざの痛みを訴えた。

 男子シングルスでは、オーストラリア・ゴールドのレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)が7-5、6-4でジャック・ソック(Jack Sock)に勝利し、混合ダブルスはセレーナの棄権で無効になったため、米国のホップマンカップ敗退が決まった。

 しかし最も懸念されるのは、前回女王のセレーナが全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)に出場できるかどうかだ。

 膝の故障で4日のラウンドロビン初戦を欠場していたセレーナは、ウルフとの一戦で試合勘を取り戻したいと考えていたはずだが、左半身の動きに硬さが見られるなど、本調子でないことは誰の目にも明らかだった。

 メルボルン(Melbourne)で行われる全豪オープンで、通算7度目のシングルス制覇を目指すセレーナだが、この日は膝の痛みのため、コート上で思い通りの動きができなかったという。

 それでも四大大会(グランドスラム)のシングルスを21回制している女王は、故障が重度のものではないことを強調し、7日のチェコ戦に出場したいと述べている。

「治りの遅い炎症を抱えているだけ。まだ痛みはあるけど、あと少し時間が経てば大丈夫。もう少し休んで、治療すればね」

「オフシーズンは厳しい練習を積んだし、限界を超えるまで挑戦した。1~2日休んだら、状況は一変するでしょう」

 パトリック・ムラトグルー(Patrick Mouratoglou)コーチは、セレーナが昨年11月から膝に問題を抱えていたことを明かしたが、セレーナは全豪オープン欠場の心配を一蹴している。

「スピードが私の強み。それを全豪で発揮したいわ。明るいことしか考えないし、大丈夫だと確信している」

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