【1月5日 AFP】米中西部のイリノイ(Illinois)州やミズーリ(Missouri)州では4日、冬季としては珍しく発生した洪水の被害が続いており、これまでに25人が死亡した。河川の増水で一帯の堤防は能力の限界に達しており、一部では決壊もみられるという。

 数百棟の住宅や事務所が泥水にのみ込まれており、気象予報士らはその数が今後さらに増える可能性があると警鐘を鳴らしている。

 米国立気象局(National Weather Service)の専門家はAFPの取材に、イリノイ川(Illinois River)流域では水を押しとどめている堤防が容量の限界にあり、一部は決壊していると明らかにした。

 洪水が始まったのは昨年のクリスマス頃。それに先立つ大雨ですでに飽和状態にあったミシシッピ川(Mississippi River)流域に巨大な嵐が到来し、最大約250ミリの大雨をもたらしたことがきっかけだった。(c)AFP/Mira OBERMAN