【12月31日 AFP】ロシア南部・北カフカス(North Caucasus)地方のダゲスタン(Dagestan)共和国デルベント(Derbent)にある古代の要塞跡そばで29日夜、銃撃があり、1人が死亡、11人が負傷した。当局が30日、明らかにした。

 デルベントの要塞跡は2003年、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録された。デルベントはロシア最古の都市とされ、今年は設立2000周年に当たる。

 チェチェン(Chechnya)共和国に隣接し、情勢不安が続いているダゲスタンでは、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が6月に支部設立を宣言して以降、イスラム系反政府勢力から同組織に参加するメンバーが増加している。

 匿名の当局筋が国営ロシア通信(RIA Novosti)に語ったところによると、銃撃は、過去にも複数の襲撃事件を起こしたとされる地元反政府グループのメンバー3人が実行。容疑者らは近くの森の3か所から要塞に向かって発砲したとされる。

 AFPの取材に応じた地元保健当局の報道官は「要塞そばでの銃撃により1人が死亡、11人が負傷した」と述べ、そのうちの5人が重体だと付け加えた。ロシア通信の取材に応じた当局筋によると、死亡したのは露連邦保安局(FSB)の職員で、さらに職員1人が負傷した。

 露インタファクス(Interfax)通信は当局筋の話として、現場から薬きょう67個が回収されたと報じた。警察当局はAFPに対し、治安部隊が容疑者の捜索を続けていると述べている。(c)AFP/John Doeby Gabrielle Tétrault-Farber