【12月30日 AFP】シリア内戦で死亡した子どもの遺体写真をツイッター(Twitter)に投稿したラグビーのニュージーランド代表、ソニー・ビル・ウィリアムズ(Sonny Bill Williams)に対し、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)から30日、批判の声が上がった。ウィリアムズは写真を投稿する数週間前、シリア人の難民キャンプを訪れていた。

 W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)で優勝したニュージーランド代表のウィリアムズは、シリア人の窮状に対する認識を高めるためのユニセフの活動の一環として、レバノンにある難民キャンプを同基金と共に訪問した。

 その後、訪問から1か月足らずで写真を投稿し、「この子どもたちが何をしたというのだ?」「戦争で失われた罪のない全ての命についての思いを共有する」とツイートした。

 地元紙ニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)が報じたところによると、ユニセフは、写真が訪問中に撮影されたものではないとし、ウィリアムズは(ユニセフに)相談することなく写真を投稿したと述べたという。

 写真に対する反応はさまざまで、戦争の恐ろしさを痛感させるという人もいれば、写真の投稿に反対する人々もいた。あるユーザーは、「ソニー・ビル・ウィリアムズには多くの若いフォロワーがいるだろう。子どもの遺体写真を投稿することは、確かなメッセージかもしれないが、本当に下手な手段だ」と投稿した。(c)AFP