【12月30日 AFP】チェルシー(Chelsea)やマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のサポーターが指揮官に関する騒ぎにストレスを感じているというのなら、トルコ1部リーグのゲンチレルビルリSK(Ankara Genclerbirligi SK)のファンのことも考えてほしい。

 シーズンの折り返し地点を迎え、勝ち点13の16位と降格圏に沈むゲンチレルビルリは29日、今季5人目の監督を解任したと発表した。

 ユルマズ・ブラル(Yilmaz Vural)監督は、最下位のエスキシェヒルスポル(Eskisehirspor)戦での敗戦を受け、長らくクラブの会長を務めるイルハン・ジャウジャウ(Ilhan Cavcav)会長にくびを言い渡され、わずか6日でクラブを去った。

 ブラル氏の前に監督だったフアト・ジャパ(Fuat Capa)氏は、わずか数時間で解任を言い渡されている。

 今季、ゲンチレルビルリはスチュアート・バクスター(Stuart Baxter)氏の指揮の下で開幕を迎えたが、序盤の不振を受け同氏を解任。その後は、メフメト・オズディレク(Mehmet Ozdilek)氏やムスタファ・カプラン(Mustafa Kaplan)氏がチームの舵を取った。

 トルコでは回転ドアのように監督を交代させる風潮で悪名が高く、国内メディアによると退陣するブラル氏は29年間で25のクラブを渡り歩いているという。

 とはいえ、ゲンチレルビルリではその傾向が前代未聞の状況に達しており、ジャウジャウ会長は38年間でなんと60人の指揮官の首をすげ替えていると報じられている。

 めまぐるしく変わる首脳陣に呆然とさせられるのではなく、ピッチ上での成功を求めるゲンチレルビルリのサポーターにとって、80歳のジャウジャウ会長はトラブルを呼ぶ人物となっている。(c)AFP