【12月29日 AFP】スペイン北部で28日、季節外れの暖かい天候のなか、130か所以上で森林火災が発生し多数の消防隊員が消火活動に当たった。当局は、火災のほとんどは放火が原因との見解を示している。

 複数の深い谷によって隔てられた、人口の希薄な北部のカンタブリア(Cantabria)自治州当局によると、同州では82か所で火災が発生し、400人近い消防隊員や兵士が消火活動に当たっている。

 同州当局の声明によれば、主に2つの自然公園の土地を含め、「生態学的に非常に価値のある」少なくとも2000ヘクタールが過去1週間で焼けてしまったという。

 同州の当局者は、火災の「99%」は意図的に火を付けられたものだとしており、「カンタブリアではかつてない気候に乗じて、火を付けるという放火行為をした人物たちがいる」と語った。

 カンタブリア自治州は9月以降、雨不足と平均気温23度という高温に見舞われているという。また、最大風速30.5メートルにおよぶ強風の影響で火の勢いは増しているという。(c)AFP