【12月28日 AFP】米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は27日、年間16本の自主映画を製作する計画を発表した。ライバルの米動画配信サービス大手ネットフリックス(Netflix)は、アフリカ内戦を描いたドラマ映画「ビースト・オブ・ノー・ネーション(Beasts of No Nation)」が来年のアカデミー賞候補となる可能性を指摘されている。

 独日刊紙ウェルト(Die Welt)日曜版によると、アマゾンのジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)は、「われわれはオスカーを受賞したい」と語ったという。

 プライム(Prime)会員向けに動画配信サービスを開始したアマゾンは、動画コンテンツの向上に多額の投資を行っており、ネットフリックス同様、テレビと映画の両分野で自主製作を行ってきた。

 今年はテレビ・コメディー「トランスペアレント(Transparent)」が、エミー賞(Emmy Awards)5冠に輝いた。

 自主映画は、劇場で公開された後、すぐにアマゾンのオンラインサービスで視聴可能となる予定。

 一方、ネットフリックスは来年、自主映画を10本公開し、テレビシリーズも今年の約2倍となる31本製作する計画だという。

 ベゾス氏は、イングランド・プレミアリーグ(English Premier League)やドイツ・ブンデスリーガ(Bundesliga)など、世界各地のサッカー選手権を再放送する権利を獲得することも検討していると述べた。(c)AFP