【12月27日 AFP】先月5日にブラジル南東部ミナスジェライス(Minas Gerais)州の鉄鉱石鉱山で採鉱廃棄物をためていたダムが決壊した事故について、鉱山の運営会社サマルコ(Samarco)は26日、ダムを再建しない方針を表明した。事故では17人が死亡し、2人が行方不明になっている。

 サマルコのリカルド・ベスコビ(Ricardo Vescovi)社長は、有力紙フォリャ・ジ・サンパウロ(Folha de Sao Paulo)に対して「事故を踏まえ、この場所に(ダムを)再建するつもりはない」と明言。原因を究明しつつ、事故の全容を解明するには「少なくとも半年、または1年」を要するとの見通しを示した。

 サマルコはブラジルの資源開発大手バーレ(Vale)と英豪系の鉱業大手BHPビリトン(BHP Billiton)の合弁企業。(c)AFP