【12月23日 AFP】米俳優のニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)さんが、27万6000ドル(約3340万円)で購入していた恐竜の頭蓋骨がモンゴルからの密輸品だと判明したことを受け、同国への返還に同意した。代理人が22日、明らかにした。

 ケイジさんの代理人を務めるアレックス・シャック(Alex Schack)氏によると、ケイジさんは2007年3月、米ニューヨーク(New York)で実施された競売でタルボサウルス・バタールの頭蓋骨の化石を落札。出所の正しさを示す証明書も競売会社側から得ていた。

 ところが、2014年になって米国土安全保障省(DHS)から連絡があり、数年にわたる調査の結果、この化石がモンゴルから不法に密輸されたものだったことが分かったと告げられたという。

 当局は、この化石が「米国に密輸されたもので、モンゴル政府に所有権がある」と判断。これを受け、ケイジさんは国土安全保障省に引き渡すことに同意した、とシャック氏は説明した。

 ケイジさんは熱心なコレクターとして知られ、この恐竜の頭蓋骨の競売では同じく米俳優のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんと争ったとも報じられている。

 ニューヨークの地方検事局によると、この化石は2006年に日本からフロリダ(Florida)州に輸入された。税関の文書には化石とだけ記されていたとされる。(c)AFP