【12月20日 AFP】15クラブW杯(2015 FIFA Club World Cup)は20日、横浜で決勝が行われ、欧州王者のFCバルセロナ(FC Barcelona、スペイン)が3-0で南米王者のリーベル・プレート(River Plate、アルゼンチン)を破り、 大会史上最多となる通算3度目の優勝を果たした。

 スペインの強豪バルセロナは前半36分、腎疝痛(じんせんつう)から復帰を果たしたリオネル・メッシ(Lionel Messi)のゴールで先制すると、後半にはルイス・スアレス(Luis Suarez)が2得点を記録し、リーベル・プレートの希望を打ち砕いた。

 スアレスは試合後、「僕らはタイトルを獲得するためにここに来たし、それは重要な任務だった」と語った。

「僕らはメッシが先制点を奪うまで落ち着いて試合を進めていた。僕のゴールよりも、トロフィーを手に入れることが重要だ」

 バルセロナではまた、内転筋を負傷していたネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)も戦列復帰を果たし、チームの先制点を演出した。ダニエウ・アウベス(Daniel Alves)のクロスをネイマールが折り返すと、メッシが左足でシュートを放ち、リーベル・プレートのGKマルセロ・バロベロ(Marcelo Barovero)の牙城を破った。

 メッシは2009年大会と2011年大会の決勝でも得点を記録しており、3大会の決勝でゴールを決めた史上初めての選手となった。

 バルセロナは後半4分、広州恒大(Guangzhou Evergrande、中国)との準決勝でハットトリックを達成したスアレスが追加点を奪い、リードを2点に広げると、スアレスは同23分にもネイマールのクロスをヘディングで合わせ、今大会5得点目となるゴールを決めた。

 バルセロナのGKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)は、この試合でほとんど見せ場はなかったものの、後半38分にゴンサロ・マルティネス(Gonzalo Nicolas Martinez)のシュートをセーブし、リーベル・プレートに得点を許さなかった。

 2015年のバルセロナは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)、スペイン1部リーグ、スペイン国王杯(Copa del Rey 2014-15)、さらにはUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2015)を制しており、クラブW杯で優勝したことでまた1つタイトルを加えている。(c)AFP