【12月20日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で指揮官職を解かれたばかりのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏が、19日、チャンピオンシップ(2部)のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)対ミドルスブラ(Middlesbrough FC)を観戦した。

 髪をそり落とし、黒のジャケットに身を包んだモウリーニョ氏は、アメックス・スタジアム(American Express Community Stadium)の客席に腰かけ、レアル・マドリード(Real Madrid)時代のアシスタントであるアイトール・カランカ(Aitor Karanka)氏がミドルスブラで指揮する姿を見届けた。

 代理人によれば、52歳のモウリーニョ氏がこれから休暇を取る予定はなく、さまざまな試合を見ながら「友人たちに」助言ができればいいと考えているという。

 マネジメント会社「クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)」は声明を出し、「(モウリーニョ氏は)休暇を取る予定はない。疲れていないし、必要がない。非常にポジティブで、すでに前を見据えている」と述べている。

「サッカー大好きのジョゼが、グラウンドで友人をサポートしている姿を見かけることがあるかもしれません。有名チーム同士の試合には行かないようです。理由は、将来のことをうわさされたくないからだそうです」

「ジョゼはロンドン(London)を離れず、家族と共にプライベートな時間を過ごしたいそうです」

「ジョゼは今後のことについて、現段階で話すつもりはありません。メディアの方々にも、この意思を尊重してほしいそうです」

 チェルシーは、モウリーニョ氏の退団が「双方の合意の下」決定したと発表していたが、CAAはこれを真っ向から否定した。

「キャリアの中で、ジョゼが自分からクラブを離れる決断をしたこともありましたが、チェルシーに限っては、クラブが退団を決めたのです」

「(退団は)毎回、サイクルの終わりと新たなスタートを意味します。ジョゼは2007年の退団時と同様、チェルシーを離れた後の人生に成功が待ち受けていることを願っています」

 2007年、ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)オーナーによって、チェルシーでの第1次政権に終止符を打たれたモウリーニョ氏は、その後、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)で指揮官に就任し、リーグ優勝だけでなく、イタリア杯(Italian Cup)と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を成し遂げている。(c)AFP/Tom WILLIAMS