【12月19日 AFP】フランスのベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相は、先月起きたパリ(Paris)同時テロ事件を受け、クリスマスの教会周辺警備を強化するよう勧告している。

 警察筋が18日、明らかにしたところによれば、カズヌーブ内相は警察や各自治体当局への通達で来週、教会区の治安対策を強化するよう要請した。同様の勧告は、今年4月にパリで少なくとも1か所の教会を狙った襲撃計画が未遂に終わった際にも出されたことがある。

 同相は130人が死亡、350人が負傷した先月13日の同時テロ事件に触れ、教会は襲撃される可能性のある標的として「象徴的な格好の存在」だと説明。教会の入り口の数を制限し、「放置された小包やかばんには特に注意するよう」呼び掛け、あらゆる不審な行為は警察に通報しなくてはならないと強調した。

 フランスのキリスト教系教会は、カトリック系が4万5000教会、プロテスタント系が4000教会、福音派系が2600教会ある。(c)AFP