【12月18日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は17日、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督を解任した。ここでは、モウリーニョ監督が2度の政権運営で放った言葉の中から、印象的なものを5つ取り上げて紹介する。

 まずは2004年、ポルトガル1部リーグのFCポルト(FC Porto)から引き抜かれ、スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)に着任した際の会見で放った一言。これをきっかけに、「スペシャル・ワン」の異名が定着した。

「ここには一流の選手と、そしてせんえつながら、一流の監督がいる。横柄な男と呼ばないでほしい。私がしゃべっているのは事実なのだから。私は欧州チャンピオンだ。ほかの有象無象の連中とは違う。私は自分を特別な男(スペシャル・ワン)だと思っている」

 続けて、チームにけが人が続出していることを嘆いてこぼした一言。

「寸足らずの毛布をかけて寝ているような気分だよ。肩が冷えるからと引っ張り上げたら足がはみ出るんだ。しかし、大きい毛布を買いには行けない。スーパーはもう閉まっている。とはいえ不満はないよ。この毛布はカシミアだからね。そこらの毛布じゃない」

 次は、チェルシーの補強方針を批判したアーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督に向けて放った一言。モウリーニョ監督は後に謝罪したが、2014年には、ベンゲル監督を「失敗のスペシャリスト」と評することになる。

「出歯亀というのはいるものだね。彼は他人の詮索がお好きらしい。こういう連中は、自分の家の窓から、でっかい双眼鏡で隣の家の様子をうかがうんだ。彼は、いつでもどこでもチェルシーの話をしている」

 4つ目は、移籍市場に関するモウリーニョ監督の考え方。

「オムレツ、卵。卵がなければ、オムレツは作れない。そしてオムレツの味は、スーパーに置いてある卵の質で決まる。一級、二級、三級と品質には差があり、値段も違えば、できあがりも違ってくる。一級品の卵が手に入らなければ、困ったことになるんだ」

 最後は、2013-14シーズンの開幕を前に見通しを語った言葉。監督は、まだアーセナルやマンチェスター・シティ(Manchester City)に対抗できるレベルにはないと話したが、チェルシーはその翌シーズン、リーグ優勝を飾ることになる。

「優勝争いに絡んでいるのは2頭の馬だ。ここにいる子馬はまだお乳が必要で、障害の跳び方も知らない。来シーズンなら、勝負になるかもしれないが」

(c)AFP