【12月17日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)から職務停止処分を科されている欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長が、18日にスイス・チューリヒ(Zurich)で予定されているFIFA倫理委員会の聴聞会をボイコットするという。16日、プラティニ氏の弁護団がAFPに明かした。

 プラティニ氏の弁護団は、FIFA倫理委員会の担当者がプラティニ氏の処分延長を示唆したという報道を受け、声明で「広報担当者から報道陣に裁定が明かされた。推定無罪の原則に反する」と抗議。その結果として、プラティニ氏が聴聞拒否の決断に至ったと説明している。

 プラティニ氏は2011年、約10年前に請け負ったコンサルタント業務の報酬として、FIFAのジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長から200万スイスフランの不正な支払いを受けたとされており、両者には90日間の職務停止処分が科されている。

 現在の処分は来年1月5日に明けるものの、ブラッター会長とプラティニ氏には永久活動停止処分が言い渡される可能性もある。

 聴聞会に出席することが見込まれるプラティニ氏の弁護団によれば、検察側は永久活動停止処分を要求するつもりだという。しかし、ブラッター会長にどのような罰が科されるのかは不明だという。

 倫理委員会の広報担当者は先日、仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)に対し「プラティニ氏は確実にあと数年間の職務停止になるでしょう」とコメントしていた。

 同担当者は同時に、「汚職で罪に問われなかったとしても、利益相反や不正経理などの違反行為がたくさんあります」と説明している。(c)AFP