仏テロ関連の疑いで「仏国籍」の男2人を拘束、オーストリア
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【12月17日 AFP】オーストリアの警察当局は、パリ同時テロ事件に関連があると疑われる男2人の身柄を拘束した。検察当局が16日、明らかにした。同国の新聞によると、2人はフランス国籍で、難民を装っているという。
同国西部ザルツブルク(Salzburg)の検察当局の報道官はAFPの取材に対し、「中東から来た2人が週末に拘束された」「パリ襲撃と関連する可能性を示す事柄について、現在捜査をしている」と語った。
同報道官によると、2人はザルツブルクの難民センターで、「テロ組織に所属している疑い」で拘束されたという。
日刊紙クローネン・ツァイトゥング(Kronen Zeitung)のオンライン版によると、男2人はフランス国籍で、11月13日のパリ襲撃を実行した集団のメンバーらと共に、10月にオーストリア入りした。
同紙は、2人は難民を装い、シリアの偽造パスポートを携帯しており、大量流入している移民に紛れて、ギリシャからバルカン半島(Balkans)を抜け、オーストリアへ入ったと報じている。
パリ襲撃事件の実行犯9人のうち、3人の身元がまだ明らかになっていない。偽造パスポートを使って欧州に潜入したと思われる、スタッド・ド・フランス(Stade de France)競技場の外で自爆した3人のうちの2人の身元がいまだ分かっていない。
同紙は情報源を示さずに、男2人の拘束につながった情報は未特定の外国の情報機関からのものであり、2人のルーツはアルジェリアとパキスタンだと報じている。(c)AFP/Simon STURDEE