【12月16日 AFP】台風27号(アジア名:メーロー、Melor)が直撃したフィリピンで、16日までに11人が死亡し、停電により数百万人が影響を受けた。救助隊は同日、屋根に取り残された住民らの救助活動を行った。

 台風27号はフィリピン中部の広い範囲に洪水をもたらし、首都マニラ(Manila)は豪雨に襲われた。台風は16日に南シナ海(South China Sea)の海上に抜けたため、今後は影響が弱まるとみられている。

 一方、マニラの南に位置するミンドロ(Mindoro)島の農村や漁村はなおも、洪水被害に見舞われている。ミンドロ島の東半分を占める人口120万人の東ミンドロ(Oriental Mindoro)州のアルフォンソ・ウマリ(Alfonso Umali)知事によると、同島の一部地域では15日夜に洪水が急速に水位を増し、住民が住宅の屋根に避難した。(c)AFP/Joel GUINTO