【12月13日 AFP】15-16フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは12日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)で女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、エフゲニア・メドベデワ(Evgenia Medvedeva、ロシア)は自己ベストとなる147.96点を記録し、合計222.54点で初の主要タイトルを獲得した。

 自己記録を約16点伸ばしたジュニア王者のメドベデワに続き、宮原知子(Satoko Miyahara)が合計208.85点で2位、エレーナ・ラディオノワ(Elena Radionova、ロシア)が合計201.13点で3位に入った。

 4位には合計199.81点でアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner、米国)、5位には194.79点でグレイシー・ゴールド(Gracie Gold、米国)、6位には合計194.32点で浅田真央(Mao Asada)が続いた。

 16歳のメドベデワは、ルネ・オーブリー(Rene Aubry)作曲の「アレグロ(Allegro)」とアベル・コジェニオウスキ(Abel Korzeniowski)作曲の「チャームス(Charms)」に乗せた演技で、冒頭に3回転フリップ、3回転トーループのコンビネーションを決めるなど7度の3回転ジャンプを披露した。

 モスクワ(Moscow)出身のメドベデワは、「とてもうれしいです。シニア最初のシーズンでGPファイナルに出て、優勝するなんてとても考えられなかったですが、良かったです」と語った。

 昨年のジュニアGPファイナルを制したメドベデワは続けて、「ジュニアの時との違いを感じています。観客の反応が違いますし、自分のスケートが認められていると思います」とコメントした。

 昨季の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2015)で銀メダルを獲得した宮原は、こちらもFSの自己新となる140.09点を記録し、ショートプログラム(SP)の4位から順位を上げた。

 17歳の宮原は、「これだけの高得点を出すのは無理だと思っていました」と振り返った。

 16歳のラディオノワはFSで自身4番目の記録となる131.70点にとどまり、SPの2位から順位を落とした。

 一方、SPで3位につけていた25歳の浅田は、ミスを重ねてトップスケーター6人の中で最下位に終わった。

 2010年のバンクーバー冬季五輪で銀メダルを獲得した浅田は、2005年、2008年、2012年、そして2013年に続く通算最多5度目のファイナル制覇はならなかった。(c)AFP