【12月13日 AFP】15-16フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは12日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が、自身の持つ世界最高得点を更新する合計330.43点をマークし、同種目で初の大会3連覇を飾った。

 ソチ冬季五輪金メダリストの羽生は、10日のショートプログラム(SP)で歴代最高の110.95点をたたき出し、この日のFSでも、219.48点で自身の持つ世界最高スコアを塗り替えた。

 21歳の羽生は、先日のNHK杯(NHK Trophy 2015)で史上初の300点超えを記録したばかりだったが、「今日はほぼ完璧な演技ができた」と、GPファイナルでの手ごたえを語った。

 2位には、合計292.95点でハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez、スペイン)が続き、3位には、合計276.79点で宇野昌磨(Shoma Uno)が入賞した。

 最終滑走の羽生は、映画『陰陽師』のサウンドトラックで梅林茂(Shigeru Umebayashi)作曲の『SEIMEI』に合わせた演技で、コンビネーション1つを含む3つの4回転ジャンプを見事に決めると、2つのトリプルアクセルもクリーンに着氷した。

 得点を確認してから涙を浮かべた羽生は、試合後のインタビューで「世界記録を更新したが、今は疲れていて考えられない」とコメント。

「滑走前はとても緊張しました。ハビエルの演技に対する観客の反応を聞いていたので」

「プレッシャーを感じましたが、観客の方々のエネルギーを力に変えました」