【12月12日 AFP】国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた米国、ロシア、日本の宇宙飛行士3人が11日、珍しい夜間の着陸で冬景色が広がるカザフスタンの草原地帯に降り立ち、無事に地球に帰還した。

 米航空宇宙局(NASA)のチェル・リングリン(Kjell Lindgren)飛行士、日本の油井亀美也(Kimiya Yui)飛行士、ロシアのオレグ・コノネンコ(Oleg Kononenko)飛行士の3人を乗せたロシアの宇宙船ソユーズ(Soyuz)はパラシュートを広げ、現地時間午後7時18分(日本時間同10時18分)、風が吹く暗闇の中で着陸した。

 雪に包まれた草原地帯で医師の診察を受けながら、リングリン飛行士が「なんて素晴らしい経験だろう」と話す様子がテレビで放映された。その後3人は全地形型車両(ATV)で移動し、ヘリコプターに乗り換えて近くの都市ジェズカズガン(Zhezkazgan)に向かった。

 3人は今年7月23日、カザフスタンにあるロシアのバイコヌール宇宙基地(Baikonur Cosmodrome)から宇宙に向けて飛び立ち、ISSに141日間滞在していた。夜間の地球帰還は2012年11月以来でプログラム全体でも6回目にすぎず、通常より難しい帰還作業となった。(c)AFP