【12月12日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)中心部のスペイン大使館近くで11日夜から12日未明にかけて、大きな爆発が複数回あり、銃撃戦が起きている。当初スペイン大使館が襲撃されたとの報道があったが、スペインのマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相によると狙われたのは近くのゲストハウスで、これまでにスペイン人警察官1人の死亡が確認されたという。

 襲撃が起きているのは、市中心部の国際NGOの拠点や政府高官の住宅が集まっている地区。11日夜のラッシュ時間帯に自動車爆弾が爆発し、その後、銃声が響いた。襲撃が始まってから6時間近くたった後にも新たな爆発が複数起き、一帯には銃声が響いている。旧支配勢力タリバン(Taliban)が犯行声明を出し、外国人向けゲストハウスが標的だったと明らかにした。

 アフガニスタンではこのところタリバンによる襲撃が相次いでおり、今週は南部カンダハル(Kandahar)の空港でタリバンの武装集団が民間人らを人質にとり、27時間にわたって立てこもる事件が発生した。しかし、アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は今回の襲撃が起きる数時間前に、タリバンとの和平交渉が数週間以内に再開するとの見方を示していた。(c)AFP/Hashim SAFI