レアル、国王杯失格の不服申し立て認められず
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【12月11日 AFP】スペインサッカー連盟(RFEF)は10日、スペイン国王杯(Copa del Rey 2015-16)での失格処分に対する同国1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)の不服申し立てを退けた。
レアルが先週行った申し立てに対し、RFEFの上訴委員会は「すべてのクラブに自クラブの選手が出場可能かを確認するという責任がある」と声明を発表している。
レアルは2日に行われた国王杯4回戦第1戦のカディス(Cadiz CF)戦で、出場資格の無いデニス・チェリシェフ(Denis Cheryshev)を出場させていた。同選手は昨季レンタル移籍先のビジャレアル(Villarreal CF)で3枚の警告を受けて1試合の出場停止処分が科されていたが、この試合に先発すると、さらに先制点を決めていた。
クラブのディレクターを務めるエミリオ・ブトラゲーニョ(Emilio Butragueno)氏は通達をしなかった連盟とビジャレアルに非があるとし、「チェリシェフ自身も出場停止の可能性については把握していなかった」とコメントしている。
しかし、RFEFはこの抗議について「奇妙」であるとし、失格としなければ各クラブが無資格の選手を出場させても処分を受けないことを意味してしまうとしている。
レアルは、スペインのスポーツ規律委員会へのさらなる申し立てが成功すると踏んでおり、現在も16日に予定されている第2戦のチケット販売を公式ホームページで続けている。
今季、同国2部リーグのオサスナ(CA Osasuna)は国王杯2回戦のミランデス(CD Mirandes)戦で無資格の選手を起用したため、大会から追放されている。(c)AFP