【12月8日 AFP】プロ野球、阪神タイガース(Hanshin Tigers)との契約が満了し、米大リーグ(MLB)挑戦を表明していた呉昇桓(Seung-Hwan Oh、オ・スンファン)投手が、違法賭博に関与していた疑いで、今週にも韓国の検察当局に召喚されるという。8日、同選手の弁護士が明かした。

 韓国を代表するクローザーである33歳の呉は、韓国の法律で禁じられている海外での賭博に関して、検察での説明を求められている。

 呉の弁護士はメディアに声明を出し、「大リーグでの契約の可能性も出てきており、呉はできるだけ早く身の潔白を証明したいとしています」と述べた。

「検察に出頭する際には、すべての真実を話し、全面的に協力する所存です」

 2年連続でセ・リーグの最多セーブ投手に輝いている呉には、今年1月、マカオ(Macau)で10万ドル(約1200万円)以上の賭博に興じた疑いがかかっている。

 韓国は賭博についての取り締まりが厳しく、国内にある17のカジノのうち、韓国人が入場できるのはわずか1か所となっている。

 また、海外での賭博も禁じられており、違反の常習者には、多額の罰金や実刑が科されることもある。

 韓国当局は現在、マカオや東南アジアで違法賭博場を運営していた暴力団についての捜査を行っており、その中で呉の名前が浮上したという。

 11月には、三星ライオンズ(Samsung Lions)に所属する林昌勇(Chang-Yong Lim、イム・チャンヨン)投手が捜査の対象になった。同選手は違法賭博に関与したことを認め、球団に放出されたと報じられている。

 三星ライオンズでは、10月にも他の2選手が同容疑で捜査を受けている。(c)AFP