【12月3日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンバーナーディーノ(San Bernardino)の障害者施設で14人が死亡した銃乱射事件で、警察当局は2日、射殺された男女2人の容疑者について、米国生まれのサイド・リズワン・ファルーク(Syed Rizwan Farook)容疑者(28)とタシュフィーン・マリク(Tashfeen Malik)容疑者(27)だと発表した。

 サンバーナーディーノ警察のジャロッド・バーグアン(Jarrod Burguan)署長が記者会見で明らかにした。3人目の容疑者が逃走している可能性は排除されたという。ファルーク容疑者は、地元サンバーナーディーノ郡の保健当局に専門職員として勤務していたという。

 これに先立ち、米メディアは射殺された容疑者1人について、サンバーナーディーノ郡保健当局職員でイスラム教徒のサイド・ファルーク容疑者だと報道。これを受け、米イスラム関係評議会(Council on Islamic-American RelationsCAIR)ロサンゼルス(Los Angeles)支部のフサム・アウルーシュ(Hussam Ayloush)会長は、「きょう起きた恐ろしい出来事を明確に非難する」との声明を発表していた。

 また、米紙ニューヨーク・デーリーニューズ(New York Daily News)がファルーク容疑者の父親の話として伝えたところによると、同容疑者は敬けんなイスラム教徒だという。父親は同紙に「息子はとても信仰心があつかった。仕事から帰ったら、祈りに行く。彼はイスラム教徒だ」と語ったという。

 ただ、当局は現段階の捜査では、乱射事件とイスラム過激思想とのつながりには注目していない。(c)AFP