【12月3日 AFP】北朝鮮が、北東部・豊渓里(プンゲリ、Punggye-ri)の核実験場で、新たに坑道(トンネル)を掘削していることが、最近撮影された衛星画像から明らかになった。米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)のシンクタンク「米韓研究所(US-Korea Institute)」が3日、発表した。差し迫った核実験の兆候はないという。

 同研究所によると、すでに掘削されたものや核実験に使用された3つのものとは別の坑道が、実験場内の新たな場所で掘り進められている。「間近に核実験が行われる兆候はないものの、新たな坑道によって、北朝鮮は数年内に爆破を実施する能力を得ることになる」と、同研究所は述べている。

 衛星画像は10月と11月に撮影されたものだが、同研究所は、過去1年間の画像を見直した結果、4月には新たな行動の掘削が始まっていた可能性があるとみている。(c)AFP