【12月3日 AFP】カメルーン軍は2日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」に対する3日間の掃討作戦を実施し、同組織の戦闘員約100人を殺害、人質900人を解放したと発表した。

 第三者による確認はとれていないが、同国のジョゼフ・ベティ・アソモ(Joseph Beti Assomo)国防相は国営ラジオで、ナイジェリアとの国境地域で「11月26日から28日にボコ・ハラムの集中掃討作戦を行い、戦闘員100人以上を制圧した」と語った。

 さらに、同作戦で人質900人近くを解放。大量の武器と弾薬、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の黒い旗も押収したという。ボコ・ハラムは2015年3月にISへの忠誠を誓っている。

 アソモ国防相は、掃討作戦の成功をカメルーン治安部隊およびボコ・ハラム掃討目的で設置された多国籍部隊、ナイジェリア軍の協力によるものだと述べた。

 カメルーン北部では7月以降、ボコ・ハラムの関与が疑われる自爆攻撃が相次いでいる。治安筋によると、1日夜にもかつての人気観光地ワザ(Waza)で自爆攻撃があり、 少なくとも6人が死亡した。(c)AFP/Reinnier Kaze