【12月2日 AFP】米グーグル(Google)は1日、バレエやオペラ、オーケストラのコンサートの最上席をインターネット上で体験できるサービスを開始した。

 グーグルのバーチャル博物館「グーグル・カルチュラル・インスティテュート(Google Cultural Institute)」が始めたこのサービスは、カーネギー・ホール(Carnegie Hall)やパリ国立オペラ(Paris Opera)など、60以上の芸術・芸能団体と提携している。パノラマ録画により、360度を見渡せる没入型の体験が可能で、ダンサーの目線で観衆を見たり、舞台からオーケストラピットを見下ろしたりする視点も選択できる。

 またバーチャルな観客として、舞台裏をのぞき見することもできる。舞台裏や会場の様々な場所からの眺めを提供しているのは、グーグルの地図サービス「グーグルマップ(Google Maps)」の「ストリートビュー(Street View)」による画像だ。

 同インスティテュートのアミット・スード(Amit Sood)所長はブログで「カーネギー・ホールやベルリン・フィルハーモニー(Berlin Philharmonie)、ボリショイ劇場(Bolshoi Theatre)など世界屈指の舞台芸術の現場では、出演者、衣装デザイナー、音楽家、舞台スタッフ、その他大勢が舞台上で完璧な瞬間を創造するために一堂に会している。ここに皆さんも加わることができる」と記している。

 2011年に発足したグーグル・カルチュラル・インスティテュートでは、インターネット接続があれば誰でも、世界中のどこからでも芸術鑑賞ができる。(c)AFP