【11月28日 AFP】18日に亡くなったラグビー元オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のジョナ・ロムー(Jonah Lomu)氏のトンガ式の葬儀が28日、ニュージーランド・オークランド(Auckland)で営まれ、トンガの伝統的な織物をまとうなどした数千人が参列した。

 英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の代理を務めるジェリー・マテパラエ(Jerry Mateparae)ニュージーランド総督は、「ジョナの人生は祝福に値する」と語り、式典の意義を説明した。

 ラグビー界では初めてとも言える世界的なスーパースターで、ラグビー界に革命をもたらしたとされるロムー氏についてマテパラエ総監は、「その勇敢さや謙虚さ、プレッシャーの下での寛大さをわれわれははっきりと覚えている」と述べた。

 慢性腎疾患を抱えたためそのキャリアを切り上げたロムー氏は、妻と息子2人を残して突然この世を去った。

 30日にイーデン・パーク(Eden Park)で行われる追悼式典に先駆け、この日はロムー氏がルーツを持つトンガのコミュニティーの人々が集い、「家族の日」と称して故人を追悼した。

 妻のナデネ(Nadene)さん、そしてロムー氏の名と背番号11が記されたオールブラックスのユニホームに身を包んだ2人の息子が参列者を先導した。

 トンガ系の参列者の多くは、トンガの男女が冠婚葬祭時に着用するタオバラ(ta'ovala)と呼ばれる織物を腰に巻き付けていた。(c)AFP