【11月28日 AFP】15-16フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯(NHK Trophy 2015)は27日、長野県長野市で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が106.33点を記録し、自身が保持していたSP世界最高得点を更新して首位に立った。

 中国の金博洋(Boyang Jin、ジン・ボーヤン)が素晴らしい滑りで95.64点を記録したが、羽生は4回転・3回転トーループを含むすべてのエレメンツを成功させる文句なしの演技を披露した。

 2014年ソチ冬季五輪のSPで自身が記録した101.45点を上回った羽生は、「普通は(ほかの選手のことを)意識するなというところですが、(金博洋の)得点が見えていたので、『絶対に抜かしてやる』と思いながら滑りました」とコメント。

「一生懸命練習してきた成果が出たので、驚きとかうれしさよりも、ホっとしています。皆さんは『羽生復活』と思うかもしれませんが、まだ改善の余地があります」

 羽生は今大会で優勝すれば、12月10日から13日にかけてスペインのバルセロナ(Barcelona)で行われるGPファイナルへの出場が確実になる。

 3位には88.29点を記録した無良崇人(Takahito Mura)が入り、マキシム・コフトゥン(Maxim Kovtun、ロシア)は転倒するなどミスが目立ち、82.27点で4位だった。(c)AFP