【11月25日 AFP】米ホテルチェーン大手のヒルトン・ワールドワイド(Hilton Worldwide)は24日、販売時点情報管理(POS)システムのいくつかがハッカーによるサイバー攻撃を受け、クレジットカード情報を盗むことを目的としたマルウエア(悪意のあるソフトウエア)に感染したと発表した。

 ヒルトンは、情報が盗まれたかどうかは明らかにしていないが、昨年の11月18日から12月5日、もしくは今年の4月21日から7月27日の間に、ヒルトン・ワールドワイドのホテルでクレジットカードやデビットカードを使用した顧客に対し、不審な履歴がないかどうか注意するよう勧めた。POSが感染したマルウエアには、カード所有者の氏名やカード番号、セキュリティーコード、有効期限といった情報を取り出せる能力があるという。

 同社は、外部の科学捜査専門家や警察、カード会社らの協力を得て、事件を調査していると語った。

 ヒルトンの発表の4日前には、シェラトン(Sheraton)やウェスティン(Westin)ホテルを運営する米ホテルチェーン、スターウッドホテル&リゾート(Starwood Hotels and Resorts)も、複数のホテルの支払いシステムがハッカーによって感染させられ、クレジットカード情報が流出した可能性があると発表していた。(c)AFP