【11月25日 AFP】ニジェールで2年に1度開催されるアフリカ最大のファッションイベント、「アフリカファッション国際フェスティバル(FIMA)」が開幕前日の24日夜、テロ攻撃への懸念を理由に延期を発表した。ニジェールのファッションデザイナー、アルファディ(Alphadi)氏が明らかにした。

 アルファディ氏は「ニジェール政府は、(ニジェール南東の)ディファ(Diffa)、マリ、チャド、カメルーン、フランスで起きた一連の出来事により、第10回FIMAの延期を決定した」と述べた。

 25~29日に開催が予定されていたFIMAでは、約1000人のデザイナーやモデル、ファッション関係者らが一堂に会し、40か国のファッションが披露されるはずだった。アルファディ氏は「近いうちに」開催すると述べたものの、具体的な日程は明らかにしていない。

 ナイジェリアを拠点とするイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」は今年2月以降、ナイジェリア国境に近いニジェール南東部ディファで襲撃や自爆を繰り返し、死者の数は数百人に及んでいる。

 世界的にコレクションを展開するアルファディ氏はショーの延期について、先週、高級ホテルで19人が殺害される襲撃事件が起き、国喪に服している隣国マリへの「哀悼の意」を示すためでもあると述べた。

 1998年に初めて開催されたFIMAにはバイヤーやスタイリストが集まり、会場では最新デザインのアフリカの彫刻やアート、宝飾品も展示される。(c)AFP