【11月25日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会が、不正な金銭授受が取りざたされる欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長について永久活動停止処分を求めていることが、プラティニ氏の弁護士によって24日、明らかにされた。

 次期FIFA会長の最有力候補だったプラティニ氏と、ジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)FIFA会長に対する処分は、12月に言い渡される予定になっている。

 プラティニ氏の弁護士を務めるティボー・ダレー(Thibaud d'Ales)氏は、AFPに対して「FIFA倫理委員会の調査部門は、プラティニ氏の永久追放を求めている。われわれに送付された報告書にそうある」と話し、処分が「恥ずべきこと」で「過剰」だと批判している。

 ブラッター会長の弁護士は、同じような処分が求められているかについてコメントを避けており、同会長の広報を務めるクラウス・ストルケー(Klaus Stoehlker)氏も、今回の処分を把握していないとしている。

 プラティニ氏には、過去のコンサルタント業務の報酬として2011年にFIFAから約200万ドルが支払われている。スイス当局は、これが「不正管理」にあたるとして、ブラッター会長を捜査している。そして、プラティニ氏も捜査対象に入っているが、現時点では容疑者とは断定されていない。

 プラティニ氏とブラッター会長は、ともに不正行為を否定しているが、コンサルタント業務や支払いに契約書がなかったことは認めている。