【11月24日 AFP】内戦や迫害、悲惨な暮らしを逃れて大勢の人々が、航海に不向きな粗末な船で地中海を渡っている一方で、道のりは長いものの、大抵はより安全な「北極圏ルート」を選択し、加盟欧州国間の自由な往来を定めたシェンゲン協定(Schengen Agreement)の適用圏を目指す人々が毎日100人前後いる。最終行程はロシアからノルウェーを自転車で越境しなければならない。ロシア当局は徒歩での越境を認めておらず、ノルウェー当局は車両による移民輸送を密入国とみなしているためだ。

 ノルウェー当局はロシア側から自転車で越境するルートを選ぶ移民が増えていることに怒りを募らせているが、その一方で、冬の到来に懸念を強めている。(c)AFP/Camille BAS-WOHLERT