ベンゲル監督、UEFAのドーピング規則改定を訴える
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【11月24日 AFP】アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は23日、欧州サッカー連盟(UEFA)に対し、現行のドーピング規則では薬物違反を取り締まれないとして、ルールを改正すべきだと訴えた。
これまでもドーピング違反に対する持論を訴えてきたベンゲル監督は、2人以上の選手が陽性反応を示さなければ、そのチームは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)などの大会で失格になることはないとするUEFAの規則に疑問を呈している。
ディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)は、今年9月にアーセナルから勝利を収めているが、試合後のドーピング検査で陽性反応を示したアリヤン・アデミ(Arijan Ademi)には、4年間の出場停止処分が科されている。これを受けてベンゲル監督は、これまでの不満をぶちまけた。
ゾラン・マミッチ(Zoran Mamic)監督の率いるザグレブに敵地で敗れているアーセナルは、グループ突破の可能性を残すためには絶対に勝たなければならず、24日の試合は本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)でザグレブを迎え撃つ。
ベンゲル監督はこの日、規則に違和感を覚えるか問われると、「もちろんだ」と答えた。
「かなり変な規則だ。UEFAは計画に基づいて規則を適用しているが、個人的にはこの規則に同意できない」
「ドーピングをしている選手がいるのに、試合結果がそのまま認められるのはおかしい」
「それでは基本的にドーピングを認めているようなものだ。しかし、規則だからわれわれは受け入れる。そして己を見直し、自分たちのパフォーマンスに取り組んでいくだけだ」
「私は選手のキャリアについて、あれこれ推測したくない。(9月から今回までの)この期間に、彼 (アデミ)が処分された。たしかなことが2つある。当日のわれわれのパフォーマンスと、相手にはドーピングをした選手がいたという事実だ」
(c)AFP