【11月22日 AFP】15-16スペイン1部リーグは21日、第12節の試合が行われ、好調のルイス・スアレス（Luis Suarez）とネイマール（Neymar da Silva Santos Junior）が活躍をみせたFCバルセロナ（FC Barcelona）は、敵地サンチャゴ・ベルナベウ（Santiago Bernabeu Stadium）で宿敵レアル・マドリード（Real Madrid）を4-0で破り、両チームの勝ち点差は6に広がった。

　バルセロナはこの試合、故障明けのリオネル・メッシ（Lionel Messi）をベンチ入りさせると、後半途中から2か月ぶりにピッチに立ったメッシは、スアレスにとってこの日2ゴール目となるチーム4得点目の起点となった。

　前半11分にスアレスの先制点で幸先の良い立ち上がりをみせたバルセロナは、前半終了間際にネイマールが追加点を奪い、リードを2点に広げた。

　この時点でバルセロナは、リーグ戦の過去19得点をネイマールとスアレスの2人だけで稼いでいたが、後半8分にアンドレス・イニエスタ（Andres Iniesta）がチーム3得点目を決めたことで、この記録は途絶えている。

　バルセロナはその後、メッシ、ネイマール、スアレスが競演を果たし、3人が絡んでチーム4得点目を挙げると、レアルは終了間際にイスコ（Isco Alarcon）が退場処分となり、屈辱的な試合を終えた。

　バルセロナのルイス・エンリケ（Luis Enrique）監督は試合後、「このような展開になるとは考えていなかった」と語っている。

「われわれは相手を上回り、ピッチのあらゆるエリアで優位な状況を作り出した。守備も堅実だった。（結果は）マドリードのミスではなく、われわれの実力による部分が大きい」

　一方、就任後16試合で2敗目を喫したレアルのラファエル・ベニテス（Rafael Benitez）監督だが、試合終盤にかけて本拠地のファンがフロレンティノ・ペレス（Florentino Perez）会長に圧力をかけるなど、その立場は大きく揺らいでいる。

　ベニテス監督は、「論理的にみて、われわれは傷ついている。負けると傷つくものだ。特にこのような負け方のときにはね。私が心配しているのは、次の試合までにチームのメンタルが回復するかどうかだ」とコメントした。

　1週間前にフランス・パリ（Paris）で発生した同時テロ事件を受け、警備態勢の話題で持ち切りだった試合は、開始前に仏国歌「ラ・マルセイエーズ（La Marseillaise）」が演奏され、レアルのファンが巨大な仏国旗を掲げる中、犠牲者に黙とうがささげられた。(c)AFP/Kieran CANNING