【11月21日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2015)は20日、6日目が行われ、大会第4シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は7-6、6-4で第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を破り、準決勝進出を決めた。

 ワウリンカは、ラウンドロビン全勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に次ぐ2位突破を果たし、決勝進出を懸けて6度の大会制覇を誇る第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と対戦する。

 この組み合わせは昨年大会(ATP World Tour Finals 2014)の再戦となり、前回はフルセットの末にフェデラーが勝利している。しかし問題の試合では、フェデラーを応援していたミルカ(Mirka)夫人がワウリンカを「泣き虫」と呼んだことで、両選手の関係に亀裂が入りそうになった経緯もある。

 2年連続のフェデラー戦を前に、ワウリンカは「昨年の準決勝では、ロジャーとあり得ないような試合をした。しっかりと休んで、試合に備えたい」とコメントしている。

 この対戦カードでは、フェデラーが17勝3敗と大きく勝ち越している。

■いら立ち抑えたワウリンカ

 ワウリンカはこの日、第3ゲームで2度のブレークポイントをしのぐと、力強いグラウンドストロークでマレーにプレッシャーを与え、第8ゲームをブレークした。

 マレーはここから、堅い守りでワウリンカをいら立たせ、強烈なウイナーで、同選手のサービングフォーザセットを破った。

 ワウリンカは、ラケットを放るなど気持ちを乱されたようだったが、タイブレークでは2-4から逆転し、第1セットを先取した。

 続く第2セットでは、マレーの方が感情のコントロールに苦しみ、第1ゲームを落としてしまう。

 ワウリンカは勢いを保ったまま、第7ゲームをブレークして5-2と先行すると、直後のゲームでブレークバックを許したものの、サービングフォーザマッチでは2度のブレークポイントをしのぎ、ストレートで勝利を収めた。(c)AFP/Steven GRIFFITHS