【11月20日 AFP】イタリア・トリノ(Turin)市の当局は、フランス・パリ(Paris)で発生した同時テロ事件を受け、21日に行われる15-16イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)対ACミラン(AC Milan)戦で、新たに厳しい警備態勢を敷くと発表した。

 129人の死者を出したテロ事件に欧州、そして世界が揺らぐ中、米連邦捜査局(FBI)が観光客の集まる場所が標的になり得ると発表したことで、イタリア国内では19日から警備態勢が厳重化している。

 ユベントスとミランの一戦は満員が予想されており、万全の警備態勢が取られる。

 13日に行われたフランス対ドイツの国際親善試合では、自爆犯が試合会場のスタッド・ド・フランス(Stade de France)に入り損ねたことでその外で爆発が起き、その後テロを懸念してベルギー対スペイン、ドイツ対オランダ戦が中止となった。

 トリノ市警のサルバトーレ・ロンゴ(Salvatore Longo)局長は、「警察犬や爆弾処理班、覆面捜査官を投入して、取り締まりをより厳しくする」としている。

 試合が行われるユベントス・スタジアム(Juventus stadium)はセリエAで最も近代的なスタジアムで、リーグ屈指の警備態勢が整っている。

 それでも、襲撃の恐れを減らすためにさらなる方策がとられることになる。

 開門は試合開始の3時間前、現地時間午後6時と45分前倒しされる。またリーグ戦では通常550人が配備される警備員は、650人に増員される。

 また、サポーターのカメラやビデオカメラなども、セキュリティーチェックの対象となる。(c)AFP