【11月19日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の上訴委員会は18日、活動禁止処分を不服とするジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長、欧州サッカー連盟(UEFA)会長のミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏の異議を却下したと発表した。

 委員会は「全面的に却下した」と話している。両者は10月7日、ブラッター会長がスイス当局の捜査対象になったことを受けて、FIFAの倫理委員会から90日間の活動禁止処分を科されていた。

 ブラッター会長からプラティニ氏に対しては、2011年に10年前の仕事の報酬として200万ドルが支払われたことが明らかになっており、この行動も捜査の対象になっている。

 来年2月26日に行われるFIFA会長選に立候補しているプラティニ氏は、弁護士を通じて、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を示唆した。一方で、ストレスにより先日入院したブラッター会長は、広報担当者が、今後については弁護士と相談するとコメントしている。

 活動禁止処分が解けなければ、プラティニ氏は会長選に向けて大きな打撃を被ることになる。処分が明けるのは来年1月で、同氏はそれまで選挙戦を展開することができない。

 会長選については、ほかに5人の候補が出馬を承認されている。プラティニ氏の資格審査は現在保留とされており、処分が明けてから改めて行われることになる。

 プラティニ氏の弁護団は、今回の結果は予想できたことで、今後はCASに異議を申し立てる意向だと明かしている。弁護団は、11月末までにCASの裁定が出るだろうとの見解を示している。(c)AFP