【11月18日 AFP】フランスの首都パリ(Paris)で13日に発生した連続襲撃事件で、同国の警察は17日、同市郊外のスタジアム「スタッド・ド・フランス(Stade de France)」の外で自爆した犯人の写真を公開し、人々に情報提供を呼びかけた。

 捜査当局は、この人物が10月3日にギリシャのレロス(Leros)島で当局により指紋を採取されていたことを確認しているが、その身元は不明のままだ。

 この自爆犯の遺体のそばではシリア国籍のパスポート(旅券)が見つかっているが、捜査関係筋が17日、匿名を条件にAFPに語ったところでは、フランスの捜査当局は、このパスポートが数か月前に死亡したシリア政府軍の兵士のものだった可能性があるとみている。パスポートは持ち主から奪われたか、実在の人物の情報に基づいて偽造されたとみられている。

 自爆犯はギリシャ入りした際にこのパスポートを使用していた。セルビアの当局者によると、パスポート保持者はその後、マケドニア・セルビア間の国境を越える際に登録され、セルビアで正式な難民申請を行った。(c)AFP