【11月17日 AFP】15NFLは16日、第10週の1試合が行われ、ヒューストン・テキサンズ( Houston Texans)は10-6でシンシナティ・ベンガルズ(Cincinnati Bengals)に逆転勝利した。

 今季開幕から無敗を誇り、第50回スーパーボウル(Super Bowl 50)出場の有力候補とみられていたベンガルスだったが、この試合でQBアンディ・ダルトン(Andy Dalton)が精彩を欠き、8勝1敗に後退してしまった。

 司令塔のダルトンは、テキサンズ守備陣の執拗(しつよう)な圧力の前に、いつもの安定したリズムをつかむことができなかった。

 テキサンズの決勝点となったのは、負傷した先発QBブライアン・ホイヤー(Brian Hoyer)の代わりに途中出場したT.J.イエーツ(T.J. Yates)が、第4クオーターに投じたWRデアンドレ・ホプキンス(DeAndre Hopkins)へのタッチダウンパスだった。ホプキンスは、エンドゾーンで片手を伸ばし見事なレシーブで得点に成功した。

 ホプキンスの絶妙なパスキャッチは、イエーツが職人技で先導した79ヤードドライブの結晶だった。イエーツは、浮かせるようなパスでホプキンスに22ヤードのパスを通し、試合に決着をつけた。

 この試合でホプキンスがみせたタッチダウンキャッチは、昨季ニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)のオデル・ベッカム(Odell Beckham)がみせた片手のスーパーキャッチを思い起こさせた。ホプキンスは横倒しになりながらも、どうにかエンドゾーン内に両足を残していた。

 一方のベンガルズは、エラー続出のパフォーマンスで自滅する形となった。

 ダルトンは試合時間残り3分54秒で自陣19ヤード付近から攻撃を開始したものの、この最後のドライブで実を結ぶことはできなかった。

 第4ダウン残り6ヤードで、ベンガルズはWRのA.J.グリーン(A.J. Green)が明らかに捕球できると思われるボールをこぼしてしまった。そして、これをテキサンズのSSクイントン・デンプス(Quintin Demps)がリカバーして、チームの勝利を決定づけた。

 ベンガルズが黒星を喫したことにより、今季のNFLで無敗を維持しているのは開幕9連勝のニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)とカロライナ・パンサーズ(Carolina Panthers)だけとなっている。(c)AFP