【11月17日 AFP】過激化したり、安全保障上の脅威を及ぼしたりする恐れのある人物の情報を集めたフランス当局のリストには現在、1万人以上が登録されており、その中には13日にパリ(Paris)のコンサートホール「バタクラン(Bataclan)」で多数の人々を殺害した仏国籍のオマル・イスマイル・モステファイ(Omar Ismail Mostefai)容疑者も含まれていた。

「フィシュS」(Sファイルの意)と呼ばれる同リストは、15のカテゴリーに分かれており、サッカーのフーリガンから、イラクとシリアで戦闘に参加した後に帰国した過激派まで、さまざまな人物が登録されている。

 リストに含まれた人物が自動的に監視対象になるわけではなく、逮捕されたり、捜査対象になったりした場合に、直ちに情報機関の監視網に引っ掛かるようになっている。

 マニュエル・バルス(Manuel Valls)首相は先週末、同リストに挙げられた人物は1万人以上に及んでいることを明らかにした。リストには、治安当局がすでに把握している者や、テロ行為で有罪判決を受けている者、さらに、過激化しているか、過激化する可能性がある者も含まれている。(c)AFP