【11月23日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2015)は22日、決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、6-4で第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に勝利し、前人未到の大会4連覇を達成した。

 46年の歴史を誇るシーズン最終戦で、4連覇を飾るのはジョコビッチが史上初。また、大会通算5勝でピート・サンプラス(Pete Sampras)氏とイワン・レンドル(Ivan Lendl)氏の記録に並んだ。

 ツアー・ファイナルでは、フェデラーが歴代最多となる6度の優勝を果たしている。

 シーズン11個目のタイトルは、ツアーで圧倒的な強さを誇ったジョコビッチにふさわしい締めくくりとなり、15大会連続で決勝に進出するというすさまじい記録も樹立している。

 82勝6敗という驚異の成績でシーズンを終えたジョコビッチは、「今季達成できたことについては、チームと共に誇りに思っている。これ以上の終わり方はなかった。長いシーズンだったが、人生最高のものだった」と話し、ボリス・ベッカー(Boris Becker)コーチの48歳の誕生日を祝った。

 今大会では、フェデラーも同じく高いレベルで連戦を勝ち抜いてきたが、ジョコビッチはストレートで強敵を下し、今季の四大大会(グランドスラム)3大会を制した実力を見せつけた。

 フェデラーが優勝を逃したことで、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)がキャリア初となる年間ランキング2位の座を確保した。

 34歳のフェデラーは、「ベストを尽くした。今週中、そして決勝でも良いテニスができたが、今年何度も見てきたように、今日はノバクが勝者にふさわしかった」と述べた。

 ラウンドロビンで、ジョコビッチの公式戦23連勝を止めたフェデラーだが、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)の決勝と同じく、最後はタイトルを譲った。