ベッカム氏が慈善試合で親子共演、ジダン氏とビエラ氏は参加辞退
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■「最高の思い出」あるパリでの事件に心痛める
ベッカム氏は、ジダン氏とビエラ氏の判断に理解を示した上で、「ジズー(ジダン氏の愛称)がプレーしないと判断したことは理解できる。来ると約束していたのに来られなくなり、とても申し訳なさそうだった」と明かした。
ベッカム氏はまた、スペイン1部リーグの強豪レアル・マドリード(Real Madrid)で一緒にプレーしたジダン氏について、「なによりもまず、彼は友人だ」と述べた。
「すべて理解できる。ジズーはすごく熱い男なんだ。だから、昨晩の事件にすごくショックを受けていた。僕自身の気持ち、それからファンの気持ちを代弁し、パリで愛する人を亡くした方々にお悔やみ申し上げたい」
「フランス人として、それから熱い気持ちを持った人間として、ジズーとビエラはプレーしないことを決断した。2人がどこにいたのかは把握している。ジズーはマドリード(Madrid)から到着する予定だった」
ベッカム氏本人もパリとはゆかりがあり、引退直前の2013年には短期間ながらフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris St Germain)に所属し、リーグ優勝に貢献した。
ベッカム氏は、「パリは昔から、特にお気に入りの街なんだ。パリには最高の思い出がある。PSGのときはもちろん、イングランド代表として100試合出場を達成したのもパリだったし、その日はフランスの人たちも信じられないくらい祝福してくれた」と語った。
「PSGの選手としてパリへ戻り、キャリアを終えたときは、チームが19年ぶりのリーグ優勝を勝ち取れたし、あそこはずっと特別な場所だ。ああいうことが起きて残念だよ。悲しいことに、あのような事件は世界中で起きている」
ベッカム氏はここまで各大陸をまわり、9日間で7試合の強行日程で慈善試合に出場してきた。同氏はマンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグ制覇とチャンピオンズリーグ戴冠を経験しており、10年間を過ごしたオールド・トラフォードでの試合は、活動の締めくくりの一戦となった。
ベッカム氏は、「信じられなかった。これ以上ない気分だよ。今日はすべて特別だった。この9日間は、長い道のりだった」と振り返っている。
「目標を達成できたし、たくさんのお金が集まった。今回の大義や、世界中の子どもたちに光を当てることもできた。支えてくれたみんなに感謝したい」
(c)AFP/Pete Oliver