■五輪ボイコット「ない」

 WADAの独立委員会で335ページに及ぶ今回の報告書をまとめたカナダ人弁護士のリチャード・パウンド(Richard Pound)氏は、ロシアが即座に強硬な姿勢で行動を開始し、組織的なドーピングを撲滅しなければ、同国を来年のリオ五輪も含めて全ての陸上競技大会で出場停止にすべきだと勧告している。

 露スポーツ相のビタリー・ムトコ(Vitaly Mutko)氏は、五輪で出場停止処分が科されることになった場合でも、2016年のリオ五輪をボイコットする意思はないと述べた。

 英紙ガーディアン(The Guardian)によれば、ムトコ氏は、ロシアの陸上選手が出場停止になったとしても、「どの競技、大会でもボイコットする計画はない」と語ったという。

 問題の報告書に対してロシアは即座に反発し、クレムリン(Kremlin、露大統領府)が「根拠のない」指摘と疑惑を一蹴する一方で、WADAから約1500の検体を意図的に破棄したと指摘された反ドーピング研究施設の所長を辞任させるという、具体的な措置にも踏み切っている。

 ムトコ氏はまた、和解案としてロシアが初めて「外国人の専門家」をスポーツ相に任命することを提案している。(c)AFP/Gabrielle Tétrault-Farber