【11月12日 AFP】ミャンマー国軍司令官ミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)将軍は、民政移管後初となる8日の総選挙でアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏率いる最大野党、国民民主連盟(NLD)の圧勝が確実視される中、選挙後に誕生する新政権との協力を約束した。

 ミン・アウン・フライン司令官は、国軍指導部との会合後にSNS最大手フェイスブック(Facebook)で声明を発表し「国軍は選挙後の期間、新しい政権との協力に最善を尽くす」と述べた。

 同司令官はこれに先立ち11日夜、NLDに祝福の言葉を送るとともに、スー・チー氏との対話に応じると表明していた。

 ミャンマー国軍司令官は、半世紀近くにわたる厳しい軍政を敷き、スー・チー氏を15年間も自宅軟禁下に置いた軍部のトップであり、その発言には重みがある。

 スー・チー氏はNLDが選挙での大勝を確実にした後、ミン・アウン・フライン司令官とテイン・セイン(Thein Sein)大統領、シュエ・マン(Shwe Mann)下院議長の3人に、国民の選択を尊重し「国民和解」のため対話するよう呼び掛ける書簡を送った。これに応じるかたちで同司令官は、フェイスブックの軍公式ページに「選挙で過半数を超える議席を獲得したNLDを祝福する」とのメッセージを掲載し、選挙管理当局による公式な選挙結果の発表後にスー・チー氏と面会すると表明していた。(c)AFP